九州支部 一泊研修レポート(2010年11月5日、6日)


田辺 久豊(九州支部会員)


<九州支部一泊研修レポート>
 九州支部では11月5日、6日に毎年恒例の「一泊研修」を実施しました。九州各県・山口を順に訪ねるこの一泊研修。今年は8人が参加し宮崎県に行きました。

 東国原知事の就任とそのパフォーマンスによって一気に知名度が上がった宮崎県。東京からは飛行機で約2時間、大阪からは同約1時間で行けるものの、福岡市内からは車で約3時間30分、長崎市内からは同約5時間かかります。河野支部長と私が拠点とする山口県宇部市からも車で約5時間という距離。このような機会がなければ宮崎に行くことはなかなかなく、私自身宮崎には初めて行きました。

 一日目は、そば焼酎「雲海」・芋焼酎「木挽き」で有名な雲海酒造の産業観光施設「酒仙の杜」を訪ねました。そば、麦、芋焼酎を中心に、清酒、地ビール、ワイン等各種酒類を製造販売している同社の2009年9月期の売上は214億円。ちょうど製造のピークを迎えている時期であったために工場見学は叶いませんでしたが、同施設内のワイナリーや工房、宿泊施設などさまざな施設を見学させて頂きました。

 同社が製造する焼酎、日本酒(清酒工場日本最南端)のほか、ワインや同所限定販売焼酎などの試飲を売店で楽しみ、このように整備された観光施設を焼酎メーカーが所有していることに感嘆しながら同施設を後にしました。

■雲海酒造「酒仙の杜」
http://mori.unkai.co.jp/

 二日目は、芋焼酎「霧島」で有名な霧島酒造の「霧のファクトリー」を見学しました。この10年で急成長した同社の2010年3月期の売上は472億円(2001年3月期同101億円)。

 同施設は、本格焼酎の醸造施設をはじめ、文化施設、イベント・スポーツ施設、レストラン施設など、さまざまな施設が展開されており、訪れた日はちょうど「霧島秋まつり」が開催されており多くの人が集まっておりました。

 ここでは本格芋焼酎「霧島」・「黒霧島」の製造工程すべてが見学できように整備されており、社員の丁寧な説明をじっくりと聞きながらふだん見る機会のない焼酎の製造工程を視察しました。また、この日開催されていたまつりには近隣の住民が多数参加しており、地元の人々に愛されている企業だということを感じ、一同感銘を受けました。

■霧島酒造「霧のファクトリー」
http://www.kirishima-fg.jp/

 今回の一泊研修の主幹事は中島先生(福岡農産代表取締役)でした。研修場所、懇親会場、二次会、宿泊ホテルなど、すべてにおいて宮崎を堪能できるセッティングでありました。この場をお借りして心から感謝を申し上げます。

雲海酒造「酒仙の杜」

霧島酒造「霧のファクトリー」