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「なぜ、アイツは稼ぐ社員になれたのか?」(PHP研究所)

会社の利益を上げる人だけが知っていること


池永 章著
池永会計事務所所長


なぜ、アイツは稼ぐ社員になれたのか?

■ 目次


プロローグ
第1章 つばさ工務店営業マン・高橋
第2章 お好み焼き屋は、1日何枚焼けば成り立つか?
第3章 設けるために必要なのは、値上げか?客数か?
第4章 高橋とつばさ工務店の危機
第5章 高橋とつばさ工務店の復活
第6章 つばさ工務店スーパー営業マン・高橋
エピローグ


■ ビジネスパーソンにとっての必読書


  書評 経営士補 俵 一史
 朝のミーティングが終わりかけたとき、「つばさ工務店」の営業マン高橋のもとに1本の電話がかかってきた。受注できると思っていた2,500万円の新築住宅建設の、突然の断りの電話だった・・・・。この電話が「ソコソコ社員」だった営業マン高橋が「スーパー営業マン」になる転機の始まりだった。そして、営業マン高橋が、自身と会社の危機を如何にして乗り越え、なぜ「スーパー営業マン」に成り得たのか?
 主要登場人物は4人。大島:つばさ工務店社長、高橋:つばさ工務店の営業マン、篠原:税理士、千恵子:NLPカウンセラー。折に触れて営業マン高橋は、大島より企業経営の知識と人間性
を、また篠原より会計学の知識を、そして千恵子よりNLP(相手の真意を読み取る力)を学び、社会人としてかつ優れた営業マンとして成長していく。
 つばさ工務店営業マン高橋の成長を通して、会計学(会社の数字)の知識とNLP(相手の真意を読み取る力)の技術を自然に学ぶことができる。ただがむしゃらに働くのは、個人、会社に
とってもきつい。働くことの意義、会社の経営手法、またどう生きるかと言うヒントが数多く示されている。
 ビジネスパーソンにとっての必読書。また、特に、新入社員の方々、これから経営士を目指して経営士協会に入会される学生会員の方々にお勧めしたい本と言える。

■ 著者あとがきより


 この物語の前半の高橋君。一生懸命、会社のため、お客さんのために、そして家族のために、神経をすり減らしながら仕事をしていました。昔の、あるいは今の、あなたの姿ではないでしょう
か。
 それが、病気を境に人生の大事なことに気づかされていく。
私は、税理士という仕事がら、物事をお金という数字で見るクセがついています。しかし、お金等いう尺度は、会社や人を評価するひとつの方法にすぎません。
 お金とは、それ自体を増やすことが目的ではありません。自分自身の自由度をたかめるため、それと危機を回避することに備えるため、そして、周りの人のお役立ちを続け、広げるために、必要となるもです。
 それが、主客転倒してしまい、自分自身が不自由になりながら、周りの人に迷惑をかけながら、お金を得ることが目的となってしまう人がいます。
 個人の人生、会社の経営にあたっても、まずは、どういう役立ちを周りに与えたいのか、どんな人生にしたいのかという目的があって、その手段として、お金を得ることです。
 この高橋君のストリーから、経営や、どう生きるかのヒントや気づきが得られたなら幸いです。

池永章【著者プロフィール】
1959年広島県生まれ。税理士、経営コンサルタント、NLPマスタープラクテイショナー。
1985年に池永会計事務所を設立して以来、NLP、心理学、言語学、認知学を取り入れ、現場に根ざしたコンサルティング手法により、顧問先を指導。利益を上げるための事業戦略策定、お金を
遺すための財務戦略を実行し、顧客企業特に成長企業のサポートに注力。
自らが経営者であるため、現場に根ざした経営の相談ができる税理士、コンサルタントとして、毎年30数社以上の相談依頼があり顧客先が急増中。
主な著書に、「なぜアイツは稼ぐ社員になれたのか?」(PHP)、「月収100万円超社長のルール」(明日香出版社)など多数。